2021年10月12日

新発売!新型レーザー加工機【LC950】ってなに?

皆さんこんにちは。smartDIYsの横田です。
今回は新製品のご紹介です!その名も「LC950」。このLC950はCO2レーザーを搭載した大型のレーザー加工機になりますが、現在販売しているレーザー加工機にはない特徴がいくつかあります。そういった点を含めもろもろご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

LC950の基本仕様

まずは基本の仕様からご説明します。

製品外観

製品の外観はこんな感じです。LC950は大きく分けて本体・架台・電装盤・チラー・エアーコンプレッサーで構成されています。
LC950外観1LC950外観2

レーザー・サイズ

まず一番重要なレーザーについて。LC950は80WのCO2レーザーを搭載しています(CO2レーザーって何?という方はこちらの記事を参考にしてください)。
80Wという高いレーザーパワーなので10mmの素材も切断できますし(素材によっては15mmも可能)、アクリル・ガラスなどの透明素材も加工が可能です。

加工エリアは幅950×奥行650mmで大きい素材も一度に加工できます。ただ加工エリアが大きいぶん製品サイズも大きく、幅1776×奥行1150×高さ1100mm、重量も約250kgと大型で高重量な製品となります。
LC950加工エリア

位置合わせと高さ調整について

レーザー加工機は、素材とデータの位置を合わせる「位置合わせ」と、レンズの焦点を素材に当てる「高さ調整」という作業があります。

LC950は、位置合わせはレーザーポインターを使って行い、高さ調整は専用の治具を使って手動で行います。残念ながらカメラでの位置合わせや自動で高さ調整はできないです…。ただ多くの人が導入しやすいよう少しでも価格を抑えるために選択した結果です!

組み立て式?完成品?

架台のみ組み立てが必要で、架台に本体を設置したり電装盤と本体をケーブルで繋げたりといった作業があります。皆さんの元へ届いてから動作確認完了まではおおよそ2〜3時間を見込んでいます。

LC950の特徴

ではここからはLC950の特徴を説明します。

精度・加工速度の向上

従来のsmartDIYs製品に比べ加工の精度や加工速度は格段にアップしています。例えば、加工の最高速度はFABOOL Laser DSは8000mm/minですが、LC950は48000mm/minと6倍の差があります。細かい刻印から大型素材のカットまで幅広い用途で使えるレーザー加工機です。

堅牢性

LC950はみなさんに少しでも長く使ってもらえるように装置自体を重くするなどして堅牢性を高めています。その分、配送などは大変になってしまいましたが、高速加工の際に低振動で加工ができるため精度が良いレーザー加工機となっています。

加工ベッド取り外し

LC950は底にある加工ベッドを取り外すことができるため、加工機の中に入らない大きい素材も加工が可能です。高さがある素材にも対応しています。
LC950加工ベッド取り外し

ソフトウェア

LC950は他機種と同様、簡単操作の「SmartDIYs Creator」で操作します。基本的にはこちらのソフトウェアを使いますが、より細かい設定が可能な「LightBurn」などの外部ソフトウェアにも対応しています。

PC必要なし・生産ラインに組み込み

あらかじめPCからデータを送っておくことで、PCと接続しなくても加工が可能です。また外部IF信号で制御可能なため、工場の生産ラインなどに組み込むこともできます。
LC950加工エリア

本体にあるパネルでも操作可能です

LC950RFについて

LC950は通常ガラス製のレーザー管を搭載していますが、金属のレーザー管を搭載したモデル(LC950RF)も発売する予定です。金属レーザー管はガラス管に比べて多くのメリットがあります。

金属管のメリット

ガラス管に比べ長寿命で安定して使用することができます。長時間の連続使用も可能なため、レーザー加工機を常に稼働させる場合は金属管がおすすめ。また低出力でのレーザー照射がとても安定しているので写真加工を精細に行うことができます。ただ、ガラス管に比べ導入費用は高額になりレーザーパワーも低くなります。

その他、LC950RFは高性能なモーター(サーボモーター)を搭載しているためより高速な加工が可能です。
最高速度(X軸) LC950:48000mm/min LC950RF:120000mm/min

オプション

次は加工を手助けする便利なオプションをご紹介します。

排気についてのオプション

レーザー加工機は排気の問題が常にありますが、それを解決するためのオプションを2つ用意しました。

排気ファン

レーザー加工機内に溜まる煙や臭いを外部に排出するための装置です。ダクトが2本付属しています。ダクトの先を窓や換気扇に向けて使います。

集塵機

レーザー加工機内に溜まる煙や臭いをフィルターで除去するための装置です。煙や臭いを軽減できるため、室外に排気できない場合は集塵機がおすすめ。定期的にフィルターの交換が必要です。
LC950加工エリア

左が排気ファン、右が集塵機です

LC950加工エリア

本体の下側、もしくは上側(ドア)にダクトを取り付けて使用します

昇降リフト

特徴でも書きましたがLC950は底を外すことができます。底を外した時にレーザー加工機の下に昇降リフトを置くことで素材の昇降が簡単にできます。
LC950加工エリア

1インチレンズ

LC950には標準の2インチレンズが付属していますが、オプションとして1インチレンズを用意しました。1インチレンズは刻印・彫刻をより高精細に行うことができます。2インチレンズと1インチレンズの違いについてはこちらの記事をご覧ください(Etcher Laser Proの記事です)。

回転軸

ビンなどの円柱状のものを加工する際に必要なオプションです。レーザー照射に合わせて素材が回転するため素材の表面にぐるっと刻印することが可能です。
LC950加工エリア

ハニカムテーブル

LCシリーズの加工ベッドは一定間隔で薄い板が並んでいます。細かいデータの加工を行うと加工ベッドから素材が脱落してしまうので、その場合は目の細かいハニカムテーブルを使ってください。
LC950加工エリア

PCアーム

ノートPCを置く台。地味なオプションですがあると便利です。
LC950加工エリア

サポート

次にサポート全般について説明します。

消耗品の交換・不具合対応について

例えばレーザー管の交換の場合、通常は製品をメーカーに送って交換するかスタッフが赴いて交換となります。ただLC950の場合はお客様自身で交換作業を行っていただきます。製品自体が重いため配送が難しいということもありますが、一番はできるだけお客様で作業を行っていただくことで、ランニングコストや導入コストを少しでも下げたい、という弊社の思いからです。

そのため、消耗品の交換はすべてお客様に行っていただき、なにか不具合が起こった場合でも、不具合の原因である部品などをお客様自身で交換していただきます。その際の作業内容などは動画やビデオ通話などでわかりやすく説明します(お客様のもとで修理ができない電装盤などは弊社での修理となります)。

配送・梱包について

LC950は5つの梱包に分かれています(本体、架台、電装盤、エアーコンプレッサー、チラー)。本体と架台は木箱で梱包されていて、重量はそれぞれ100kg以上。そのため移動や設置にはフォークリフトやハンドリフトが必要になります(一応、複数人でも持ち上げることは可能です)。

また配送は、製品をトラックから自分たちで降ろす「車上渡し」、配送スタッフに玄関まで運んでもらう「玄関渡し」など複数用意しているため、都合の良い配送方法を選べます。費用的には車上渡しが安く玄関渡しが高いです。

保証について

LC950には30日の初期不良対応、1年間の標準保証がついています。標準保証の間に不具合などが発生した場合は、消耗品を除き検査・修理・部品費用が無料となります。

また、上記の標準保証の保証内容を有償で延長することが可能です。

購入について

最後に価格について。「LC950」は税込1,137,400円で販売します。

予約開始は10/25(月)から、11月上旬から順次発送予定です。
(LC950RFは価格・予約開始時期ともに未定です)

まとめ

LC950は弊社のレーザー加工機の中で一番の性能となります。その分、価格も高くなってはいますが、このパワーと大きさのレーザー加工機でこの価格は他になかなかありません。新規でレーザー加工機を検討している方もレーザー加工機の買い替えを検討している方にもおすすめです。是非ご検討ください。

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