ダイオードレーザーとCO2レーザーの違い

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弊社は3種類のレーザーカッターを取り扱っています。それぞれの製品の大きな違いは加工エリアの広さとレーザーパワーですが、FABOOL Laser MiniとFABOOL Laser CO2/DSでは搭載しているレーザーの種類も異なります。FABOOL Laser Miniは「ダイオードレーザー」、FABOOL Laser CO2/DSは「CO2レーザー」というレーザーを搭載しています。今回はそれぞれのレーザーの特徴と加工に対する影響について解説します。

そもそもレーザーとは?

レーザーを英語で書くとLaser、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiation です。日本語訳は「誘導放出によって強められた(増幅された)光」となります。簡単にいうと、光を増幅して放射すること、ですね。この光の増幅方法の違いが、レーザーの種類の違いになります。

ダイオードレーザーについて

ダイオードレーザーは別名半導体レーザーとも呼ばれ、その名の通り半導体を使用したレーザーです。半導体に電流を流すことで発光し、その光を利用して様々な効果を発揮させます。私達の身の回りにも多く使われていて、レーザープリンターやDVD・CDなどの光ディスクでも使用されています。

ダイオードレーザーは、「小型である」「低電圧、低電流で使用できる」というメリットがあるので、FABOOL Laser Miniのような小型のレーザーカッターに搭載されることが多いです。(下記写真の中心にあるのがダイオードレーザーです)

ダイオードレーザー

また、FABOOL Laser Miniで使用されているレーザーは青色に発光します。青色のレーザーは他の色のレーザーに比べ焦点をより小さく絞りこめるため、レーザーカッターにとても適しています。この青色レーザーは、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授の発明によるものです。

青色ダイオードレーザー

CO2レーザーについて

CO2レーザーとは、炭酸ガスを媒介に赤外線を発生させ、その赤外線をレーザーに用いたものです。エネルギー効率が良く大きな出力も可能となっていおり、業務用のレーザーカッターに頻繁に使われます。

CO2

CO2レーザーは炭酸ガスを用いるためガス管が必要になり、このガス管を搭載するため装置自体が大きくなってしまいます。レーザーパワーを高くしようとすると、その分ガス管も大きなものを搭載しなければなりません。また、ガス管は固定されているので、レーザーを素材まで到達させるためにミラーを用いてレーザーを反射させる必要があります。
レーザー管

加工に対する影響

レーザーの種類が異なることによる一番の違いは、加工可能な素材が異なることです。

FABOOL Laser Mini(ダイオードレーザー)は、光沢のある素材・透明色・白・青色の素材への加工ができません。その点、FABOOL Laser CO2/DS(CO2レーザー)は上記素材を問題なく加工ができます。※どちらのレーザーも鏡・鏡面素材、塩化ビニール、金属への加工はできません。

なぜ加工可能な素材に違いがでてくるのかというと、レーザーの波長が異なるためです。詳しくは割愛しますが、ダイオードレーザーの場合、人の目に透明に見えるものや白いものはレーザーが透過・反射してしまい、加工することができません。

レーザーカッターを選ぶ際、加工エリアやレーザーパワー以外に、加工予定の素材によっても製品を選択しなければならないと覚えていただければ幸いです。

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