こちらの記事では、レーザーカッターを使用した楽器のカスタマイズを行う中で、ドラムスティックへの刻印を行いました。曲面への刻印については多くの質問が寄せられますので、詳しく見ていきたいと思います。
今回は、すべての加工をFABOOL Laser Mini 3.5Wで行いました。また、パラメーターは速度1500mm/min、出力100%、ハッチング0.05mmに設定しました。
位置合わせ
まず、加工を行う素材を正確に配置するために、ダンボールにロゴを刻印しました。
![ダンボールへ刻印1](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image4-1.jpg)
![ダンボールへ刻印2](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image12.jpg)
次にドラムスティックをマスキングテープで固定しました。上からテープで固定して転がらないようにする方法のほかに、丸めたテープをダンボールに置き、その上にドラムスティックを乗せる方法もあります。
![テープを貼って固定](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image11.jpg)
![テープを丸めて固定](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image10-1.jpg)
データサイズ
今回使用したドラムスティックの直径は約12mmです。
まずは、スティックが加工される範囲を確認します。
![スティックが加工される範囲1](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image1-1.jpg)
![スティックが加工される範囲2](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image3-1.jpg)
![スティックが加工される範囲3](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image8-1.jpg)
思っていたより広範囲に刻印されました。比較的大きな刻印もできそうです。
直径と同じ12mmのロゴを刻印してみました。
![12mmのロゴを刻印1](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image5-1.jpg)
![12mmのロゴを刻印2](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image7-1.jpg)
![12mmのロゴを刻印3](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image9-1.jpg)
刻印自体はできていますが、ロゴが一部歪んでいます。
最後に、先ほどの半分の高さ、約6mm程のロゴを刻印してみました。結果は以下の通りです。
![6mmのロゴを刻印](https://www.smartdiys.com/blog/wp-content/uploads/2019/08/image2-1.jpg)
歪みもなく、綺麗に刻印することができました。
まとめ
ご覧のように、回転装置を使用しなくても、曲面へ加工することができます。前回の記事では、ギターネックの裏側(比較的広いカーブ)へ刻印していますし、ペンに名前を刻印した事例もあります。曲面へ加工を行う場合は、ぜひ参考にしてみてください。