【導入事例|エヌケーエヌ株式会社】レーザーマーカー3台で刻印工程を刷新。低コストと高い汎用性が製造現場にもたらした変化

公開日:2026年5月14日
最終更新日:2026年5月14日

お客様プロフィール
会社名 エヌケーエヌ株式会社
Webサイト http://www.nkn-joints.co.jp/
業種 自動車用部品・精密加工部品製造業
事業内容 自動車用ドライブシャフト・産業用等速ジョイント・精密加工品の製造。機械部品の設計から加工まで一貫対応。
従業員数 40名
導入機種 LM110C(レーザーマーカー) × 3台
課題
  • 従来使用していた他社製レーザーマーカーが故障・保守期限切れで代替機が必要になった
  • 後継機はコストが高くオーバースペックだった
  • ラベル貼付工程の自動化要求が発生した
解決
  • 代替機として即導入でき、安定稼働を実現
  • 従来使用していた他社製レーザーマーカーと比べて1/10以下の価格で導入できた
  • 刻印・ラベル貼付の自動化工程を集約して効率化

自動車用ドライブシャフト・産業用等速ジョイントのトップメーカーとして、設計から加工まで一貫して手がけるエヌケーエヌ株式会社。同社が長年使用してきた他社製レーザーマーカーの故障・保守期限切れをきっかけに、刻印工程の自動化刷新に踏み切りました。今回は技術部門のご担当者様に、smartDIYsのLM110Cを3台導入するに至った経緯と、その活用方法について詳しくお話を伺いました。

エヌケーエヌ株式会社 外観

導入の背景:従来機の故障と自動化要求が重なったタイミング

刻印機の突然の故障と保守期限切れ

エヌケーエヌ株式会社では、ドライブシャフト製品への社名・識別番号の刻印に、長年他社製のレーザーマーカーを使用してきました。ところが、突然この刻印機が故障。しかも部品の保守期限も切れており、部品交換も受け付けてもらえないという状況に直面します。刻印機の至急の代替機確保が必要となりました。

顧客からのラベル貼付要求と自動化への機運

折しも、得意先からの要求で新たな工程が追加されることになっていました。ドライブシャフト製品にラベルを貼ってほしいという顧客要求で、それまでにはなかった作業が発生したのです。同社ではちょうど自動化に取り組み始めていたタイミングでもあったため、追加となるラベル貼付工程と、刻印工程を集約して一括自動化しようというアイデアが浮上しました。

選定の経緯:圧倒的なコスト優位と、サンプルテストへの信頼

従来機の後継機はコストが合わなかった

まず候補に上がったのは、従来機と同メーカーの後継機でした。しかし担当者が比較検討したところ、後継機のコストは現実的ではないことが判明します。

「従来のメーカーの後継機への買い替えも検討したのですが、もともと従来機の性能がオーバースペックだったということもあって、買い替えるとなると御社の製品が10台くらい買えそうな値段になってしまうので、それならば仮に数年で寿命だとしても10台分となると従来メーカー製品よりも長く使えるし、効率的に足りないとなったら3台買ってもお釣りが出るということから、『じゃあsmartDIYsさんの製品を検討してみよう』ということになりました」

── 技術部門 ご担当者様

サンプルテストで出来映えを確認して決断

価格だけでなく、実際の仕上がり品質を事前に確認できた点も大きな後押しになりました。smartDIYsではサンプル素材を送付することで実際の加工テストを受けることができ、エヌケーエヌ様もドライブシャフトのサンプルを送付してテストを実施。その出来映えを見て「従来機と仕上がりが遜色なく、このレベルであれば十分使える」と判断し、導入を決定されました。

「価格と、あとは出来映えですね。実際にサンプルを送ってもらえればテストもできますよ、とのことだったので、実際に刻印してもらったサンプルの出来映えを確認して社内でも『これであれば十分使えるよね』という話になって導入を決めました。」

── 技術部門 ご担当者様

エヌケーエヌ株式会社 刻印結果
▲ドライブシャフト刻印結果

活用方法:3台それぞれの役割と独自のセットアップ

現在、LM110Cを合計3台導入しています。1台は標準的な垂直照射での使用ですが、残り2台はエヌケーエヌ様が独自の工夫を施した特殊なセットアップで運用されています。

1台目:垂直照射でシャフト側面に刻印

1台目は標準的な使い方です。レーザーヘッドを垂直に向け、細いシャフトの側面に社名や識別番号を刻印しています。素材は鉄がメインです。

エヌケーエヌ株式会社 LM110C 垂直照射セットアップ
▲LM110C 垂直照射セットアップ

2・3台目:ヘッドを90度傾けてジョイント端面に刻印(独自改造)

残り2台は、円筒形状のジョイントの端面に刻印するために、ヘッドを90度横に傾けた特殊なセットアップで使用されています。

通常、LM110Cのレーザーは真下に照射されますが、エヌケーエヌ様では昇降支柱はそのままに、ヘッド先端部分の取り付け穴を利用して、ヘッドを90度回転させて横向きにレーザーを照射できる状態にしています。ジョイントを専用の台に置いて刻印面をヘッドに向けることで、円筒端面への刻印を実現しています。

「昇降支柱はそのまま使用して上下に刻印位置を調整できるようにしておいて、取付穴が複数開いていたのでヘッドの先端部分だけ、90度回転させて取り付けて、水平方向に照射できるようにして、円筒形状の端面に刻印するんですよ。」

── 技術部門 ご担当者様

エヌケーエヌ株式会社 LM110C ヘッド90度傾斜セットアップ
▲LM110C ヘッド90度傾斜セットアップ

フットスイッチから手押しボタンへの改造

さらに、現場の使いやすさを追求する中で、もう一つの工夫も加えられました。標準の遠隔操作はフットスイッチのみですが、ジョイントを1本ずつ置いて刻印していく作業では手押しボタンの方が使いやすいため、フットスイッチを手押しボタンに改造して運用されています。

エヌケーエヌ株式会社 手押しボタン改造

導入の効果:安定稼働・明瞭な刻印・シンプルな操作で現場が変わった

安定稼働と刻印の明瞭さで顧客からも高評価

導入後、LM110Cは安定して稼働しており、刻印のクオリティについても得意先からの評価が高いといいます。

「安定して稼働もしてますし、刻印も明瞭でわかりやすいということでお客さまからも良い評価をいただいています。」

── 技術部門 ご担当者様

シンプルなソフトウェアで作業指導が格段に楽に

従来機のシステムは専門的な操作が必要で、ソフトウェアも複雑だったといいます。それと比べて、LM110Cは操作が直感的でシンプルなため、現場での作業指導が大幅にしやすくなりました。

「構造やソフトウェアもシンプルで使いやすいので、作業指導がやりやすいと現場責任者が言ってました。以前のソフトウェアは刻印プログラムの作成が複雑でしたが、今回は刻印のファイルを製作するのも簡単ですし、刻印の開始もソフトウェアでプログラムを読み込んで、昇降支柱のハンドルを回して焦点を調整し、刻印開始のボタンを押すだけなので、作業者からはわかりやすいと言われてますね。」

── 技術部門 ご担当者様

本来の用途を超えた展開:展示会ノベルティへの活用

LM110Cの汎用性の高さは、製品への刻印業務だけにとどまりません。展示会出展時のノベルティグッズに刻印できるようになったことで、営業部門からも大きな反響がありました。

「汎用性が高いので、製品だけではなく、展示会に出展した時のアルミ製のノベルティグッズへの刻印にも使いました。今まではシールを貼ったり、外注に依頼してたのですが、それが自社でレーザー刻印ができるようになったので、営業部門からも『かっこいいノベルティができるようになりました』と好評をいただいてます。」

── 技術部門 ご担当者様

現在の課題:オートフォーカス機能への要望

活用の中で感じている課題として、オートフォーカス機能のニーズが挙がりました。ドライブシャフトは製品によって長さや径が異なり、2行印字の場合や円周上に刻印する場合には焦点がボケてしまうことがあるといいます。

「オートフォーカス機能を付けてほしいなというのはありますね。ワークの種類が複数あるんですよ。シャフトは短いものから長いものまで、ジョイントの外径も細いのから太いのまで多種多様あり、刻印内容が長い場合や2行打たないといけない時は、円周上だとだんだん焦点が合わなくなって端の方がぼやけていってしまうので今は文字幅を詰めるなどの工夫で対応しています。オートフォーカスがあれば気にせず使えるので用途もさらに広がるのではないかと思っています。」

── 技術部門 ご担当者様

今後の展望:別ラインへの自動化展開とUVレーザーへの期待

エヌケーエヌ様では現在、3台目のLM110Cを別ラインへ追加導入する準備を進めています。既存の2台で積み上げてきた知見とノウハウを活かしながら、刻印工程の自動化をさらに拡大していく計画です。また、現在他社製の別機種で対応している紙箱への刻印についても、将来的にはUVレーザーでの対応を視野に入れているとのことです。

「別のライン、自動化への展開ですね。今3台目を導入させてもらって別ラインの自動化を進めているところです。あとは紙箱への印刷もレーザー刻印を使用しているので、現在使用している他社のレーザーマーカーが更新時期になったら今度はUVレーザーとかでできないかなと考えています。」

── 技術部門 ご担当者様

満足ポイント
  • 従来使用していた他社製レーザーマーカーと比べて1/10以下のコストで導入でき、3台購入しても十分なコストパフォーマンスを実現
  • 事前のサンプルテストで出来映えを確認してから導入判断できた安心感
  • シンプルなソフトウェアと直感的な操作で、現場での作業指導が格段に楽になった
  • ヘッドを90度傾けた独自セットアップで、円筒端面への刻印という特殊な要件にも対応できた
  • 製品刻印だけでなく展示会ノベルティへの活用など、汎用性の高さが営業部門からも好評
  • 安定稼働と明瞭な刻印品質により、得意先からも高い評価を得られた