| 会社名 | 株式会社パパス / 株式会社エムアンドエヌ |
|---|---|
| Webサイト | https://papas-kk.co.jp/ |
| 業種 | 金属加工業 |
| 事業内容 | 溶接・プレス・機械加工・組み立てのトータル加工。トラック部品、半導体装置部品、肥料装置部品、ポンプ類など幅広い業界に対応 |
| 従業員数 | 143名 |
| 導入機種 | SLW1500A(レーザー溶接機)/ SLW-ROBOT(レーザー溶接ロボット)/ LM110C-MOPA型(レーザーマーカー) |
- 従来のレーザー溶接機は高額で気軽に試せなかった
- TIG溶接による歪みが大きく修正作業に時間がかかっていた
- 属人的なスキルに頼る部分が多く品質にばらつきがあった
- 手が届く価格帯で導入し試作段階からレーザー溶接を活用
- 仮付け工程をレーザーに切り替え作業時間を約半分に短縮
- ロボットとの連携で溶接を自動化し品質が安定化した
溶接・プレス・機械加工・組み立てをトータルで手がける株式会社パパス / 株式会社エムアンドエヌ。トラック部品から半導体装置部品、ポンプ類まで幅広い業界に対応する同社が、長年抱えていた「レーザー溶接機は高くて試せない」という課題を、smartDIYsの製品で打破しました。今回は常務取締役の松本拓之様に、導入の経緯や現場での活用方法について詳しくお話を伺いました。

この記事でわかること
導入の背景:レーザー溶接機の高コストが「試す」ことを阻んでいた
1,000〜2,000万円という価格の壁。「品物が決まってから買う」しかなかった
同社はすでに別のレーザー溶接機を保有しており、ロボットに取り付けて運用もしていました。しかし機械自体が高額なため、「この案件はレーザー溶接で行く」と決まってから初めて使うものとなっており、試作段階でちょっと試してみるような小回りの利いた使い方はなかなかできませんでした。
「ちょっとした溶接をしたい時でも、機械自体が1,000万〜2,000万円ほどしてしまうので、なかなか導入が進まなかったんです。品物が決まってから購入を検討するような状況で、試しにやってみようということがなかなかできませんでした」
溶接方法の選定においても、毎回のようにTIG溶接かレーザーかで議論になりましたが、結局レーザー溶接機のコストがネックとなり、レーザーが候補から外れることが多かったといいます。このような状況が、新たな選択肢を探す動機となっていきました。
選定の経緯:レーザーマーカーとの出会いから始まったsmartDIYsへの信頼
まず購入したのはレーザーマーカー。その価格と品質への驚きが、溶接機導入への一歩に
smartDIYsとの最初の接点は、レーザーマーカーの購入でした。以前はバイブロペン(打刻機)でポンプ製品にロット番号やシリアル番号を刻印していましたが、見た目や品質の面でレーザーの優位性を感じていた松本様。手頃な価格で高機能なレーザーマーカーを知り、まず導入してみたといいます。
「昔はレーザーマーカーもものすごく高いイメージがあったのに、この価格でカラーマーキングもできるのかと驚きました。そこからレーザー溶接機も調べてみたら、この値段なら挑戦できる、というところでスタートしました」
ウィービング機能が標準搭載という決定的な差別化
レーザー溶接機の選定にあたっては、他社製品との比較検討も行いました。その中でsmartDIYsを選んだ最大の決め手となったのが、ウィービング機能の標準搭載です。
「高額なレーザー溶接機ではウィービング機能がオプションで、また何百万かかると言われることが多いんです。それが標準でついているというのはかなり魅力的なポイントでした。空冷式でコンパクトに使えるというのも良かったですね」

活用方法:ハンド・ロボットをシーンで使い分け
SLW1500A(ハンドタイプ):試作・開発の中心的存在に
現在、SLW1500Aはステンレス製板金部品の溶接を中心に活用されています。当初は仮付け・本溶接ともにTIG溶接で行っていましたが、歪みが大きいためまず仮付けだけレーザーに切り替えてみたところ大幅に改善されました。その結果、現在は仮付け・本溶接ともにレーザー溶接で完結する製品もでてきました。
また、ハンドタイプでありながら協働ロボットのアームに搭載して活用するケースもあります。外部インターフェースを通じてロボットアームの動きと溶接信号を連動させることで、自由形状の溶接や品質の安定化にも対応しています。


SLW-ROBOT:量産ラインを担う自動化の要
SLW-ROBOTは主に量産関係の現場で活用されています。品質のばらつきを抑えながら、効率的な生産体制を実現しています。


導入の効果:工数削減だけでなく、会社全体の「知見の幅」が広がった
仮付け工程の作業時間が約半分に短縮
定量的な効果として最も大きかったのが、仮付け工程における作業時間の削減です。TIG溶接での仮付けは、歪みが発生するため叩いて修正する作業が必要で、製品によっては15分程度かかっていました。レーザー溶接に切り替えることでこの修正作業が不要になり、現在は5〜6分程度にまで短縮されています。
「TIGで仮付けをしていた時と比べると、作業時間が本当に半分ぐらいになりました。TIG溶接だと歪むので、叩いて修正する作業が必要だったんですが、それがなくなったのが大きいですね」
「試せる環境」が会社全体の知見を広げた
定量的な効果にとどまらず、組織全体にも大きな変化がもたらされました。高価な機器では踏み切れなかった試作への挑戦が、気軽にできるようになったのです。
「レーザーでの試作が以前よりずっと早くできるようになって、いろんな用途へ横展開しながら挑戦できるようになりました。以前はレーザー機が高いので候補から外れることも多かったのですが、今は選択肢の一つとして普通に上がってくるようになりましたね」
さらに、手軽になったことで今まで扱えなかった作業者もレーザー溶接を扱えるようになり、会社全体としての知見が広がったといいます。溶接作業者が約40名在籍する同社にとって、これは非常に大きな変化です。
「手軽になったことで、今まで扱えなかった人がレーザーをどんどん扱えるようになってきました。会社全体の知見の幅がだんだん広がっているのがいいところですね」

導入時の移行:既存の知見とスムーズな引き継ぎ
導入当初、部品が一部不足していたという軽微なトラブルはありましたが、大きな問題にはなりませんでした。もともと社内にレーザー溶接機を扱える人材がいたことから、スムーズに移行することができたといいます。
「元々レーザーを使える人間がいたので、あまり困ることはありませんでした。ハンドレーザーを元々持っていたので、そういった意味ではスムーズに移行できたと思います」
今後の展望:台数の拡充と新素材へのアプローチ
今後はレーザー溶接機の台数をさらに増やしていきたいと考えていらっしゃいます。現在保有しているSLW-ROBOTはワイヤー非対応タイプのため、ワイヤーを使用できるタイプへの移行・追加も検討中とのことです。また、現在メインで扱っているステンレスにとどまらず、より高価な素材へのアプローチも進めていきたいといいます。
「今後はもう少し台数を増やしていければと思っています。今はステンレスだけですけど、これからちょっと別のもうちょっと高級な材料の方にもアプローチしていきたいと思っています」
また、smartDIYs製品の価格がいつの間にか下がっていることへの驚きも口にされていました。「知らないうちに金額がリーズナブルになってきている」というその言葉には、製品への信頼感と継続的な活用への意欲が感じられます。

- 比較的安価な価格帯で導入でき、試作段階からレーザー溶接を積極的に活用できるようになった
- 仮付け工程の作業時間が約半分(15分→5〜6分)に短縮され、生産効率が大幅に向上した
- ロボットとの連携で溶接を自動化。品質の安定化と生産体制の強化を同時に実現した
- レーザー溶接を扱える作業者が増え、会社全体の技術的な知見の幅が広がった