2026年02月17日

レーザー彫刻機の選び方徹底ガイド|素材別おすすめ機種と導入の注意点を網羅

こんにちは、smartDIYsのレーザーマーカー製品担当です。

「レーザー彫刻機を導入したいが、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」——そんなお悩みを抱えていませんか?

smartDIYsのレーザー彫刻機ラインナップ。様々な素材への刻印サンプルと製品外観
用途や素材に合わせて最適な機種を選ぶことが、導入成功の鍵となります。

レーザー彫刻機(レーザーマーカー)は、金属・樹脂・木材・ガラスなどさまざまな素材に高精度な刻印・マーキングを施せる装置ですが、搭載するレーザーの種類や出力によって得意な素材や仕上がりが大きく異なります。

この記事では、レーザー加工機メーカーであるsmartDIYsの視点から、レーザー彫刻機の基本的な仕組み、レーザー種類ごとの違い、用途・素材別の選び方、そして導入前に確認すべきチェックポイントまでを網羅的に解説します。自社製品のご紹介もあわせて行いますので、ぜひ機種選定の参考にしてください。

レーザー彫刻機とは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

レーザー彫刻機とは、レーザー光を素材の表面に照射し、文字・ロゴ・図形・バーコードなどを刻印(マーキング)する装置のことです。

一般的な印刷やインクジェットと異なり、素材そのものを物理的・化学的に変化させるため、消えにくく耐久性の高いマーキングが実現できます。

レーザー彫刻機が選ばれる主な理由は以下のとおりです。

  • 非接触加工のため素材を傷めにくい
  • 微細な文字やデザインの再現性が高い
  • 消耗品が少なくランニングコストを抑えられる
  • 1個から量産まで柔軟に対応できる

近年は工業製品のトレーサビリティ(追跡可能性)の要求が高まっていることもあり、ロット番号やシリアル番号、QRコードなどを製品に直接刻印するニーズが増加しています。

こうした背景から、レーザー彫刻機は製造業だけでなく、アクセサリーショップや工房、ギフト制作など幅広い業種で導入が進んでいます。

レーザー彫刻機に使われる3種類のレーザーとその特徴

レーザー彫刻機を選ぶ際に最も重要なのが、搭載されているレーザーの種類を理解することです。

主に産業用途で使われるレーザーには、ファイバーレーザー、UVレーザー、CO2レーザーの3種類があり、それぞれ得意とする素材や加工の特性が異なります。

レーザーの種類①:ファイバーレーザー(金属刻印のスタンダード)

ファイバーレーザーは波長約1,064nmの赤外光を発する方式で、金属素材への刻印に最も広く使われています。

ファイバーレーザーによるステンレスへの高精細なロゴ刻印サンプル
ファイバーレーザーは金属への高速かつ鮮明なマーキングを得意とします。

対応できる金属の種類は幅広く、主なものは以下のとおりです。

  • アルミ
  • ステンレス
  • チタン
  • 真鍮

加工速度が非常に速いことも大きな特長です。

また、ファイバーレーザーは発振器の寿命が長く、CO2レーザーやダイオードレーザーに比べてはるかに長持ちします。購入後のランニングコストは電気代程度で済むため、長期運用のコストパフォーマンスに優れています。

小型・コンパクトに設計できるため、デスクトップに置いて使えるモデルも登場しています。

さらに、ファイバーレーザーの中でも「MOPA型」と呼ばれる発振器を搭載したモデルでは、パルス幅と周波数をより細かく制御できます。これにより、ステンレスやチタンへのカラーマーキングや、熱の影響を抑えた繊細な加工が可能になります。

レーザーの種類②:UVレーザー(熱を抑えた高精細加工)

UVレーザーは波長355nmの紫外光を使用し、「コールドマーキング」と呼ばれる低熱影響の加工を実現します。

UVレーザーによる樹脂パーツとガラス瓶への精密な刻印
熱による溶けを抑えられるため、デリケートな樹脂やガラスにも美しく刻印できます。

光分解によって素材を加工する仕組みのため、溶けやすい樹脂や焦げやすい紙などデリケートな素材でも、ダメージを最小限に抑えながら美しく仕上げることができます。

UVレーザーが対応できる素材は非常に幅広く、主なものは以下のとおりです。

  • プラスチック全般(ABS、PETなど)
  • ガラス
  • セラミック
  • 電子部品
  • シリコン
  • 金属

ファイバーレーザーでは対応が難しい素材にも加工できることがUVレーザーの大きな強みです。加工箇所周辺への熱影響が少ないため、高精細で発色の良いマーキングが得られます。

レーザーの種類③:CO2レーザー(有機素材に強い万能タイプ)

CO2レーザーは波長10.6μmの赤外光を発する方式で、有機物系の素材を得意としています。

CO2レーザーで木材と皮革に施された焼き印風の刻印
木製品やレザークラフトに最適な、温かみのある仕上がりが特徴です。

対応できる主な素材は以下のとおりです。

  • 木材
  • 皮革
  • アクリル
  • ゴム
  • 一部のプラスチック

焼き印のような温かみのある仕上がりが特徴で、レザークラフトや木製品への名入れなどの用途に人気があります。

CO2レーザーマーカーの中には、高性能ガルバノスキャナを搭載してマーキング速度を高速化したモデルや、RF金属管を採用して安定した加工と高い耐久性を両立したモデルもあります。

【用途・素材別】レーザー彫刻機の選び方ガイド

ここでは、よくある加工用途と素材の組み合わせごとに、どのタイプのレーザー彫刻機が最適かを整理します。

用途①:金属への刻印(ロット番号・ロゴ・名入れなど)

金属への刻印であれば、ファイバーレーザーが第一候補です。

アルミ、ステンレス、鉄、チタン、真鍮、銅などほとんどの金属に対応でき、高速かつ鮮明な刻印が可能です。

活用シーンとしては以下のようなものがあります。

  • 工業部品の管理番号やトレーサビリティ用バーコード・QRコードの刻印
  • 自社製品へのロゴ入れ
  • ギフト・ノベルティへの名前入れ

企業・個人を問わず幅広い場面で活用されています。ステンレスやチタンにカラーマーキングを施したい場合は、MOPA型の発振器を搭載したモデルを選ぶとよいでしょう。

用途②:樹脂・プラスチックへの刻印

樹脂やプラスチックへの刻印で、素材への熱ダメージを抑えたい場合はUVレーザーが最適です。ABS、PET、ポリカーボネートなど多くの樹脂に対応し、溶けや変形を抑えた美しいマーキングが可能です。

一方で、ファイバーレーザーでも一部の樹脂素材には加工できます。MOPA型ファイバーレーザーであれば熱影響をより細かく制御できるため、素材によってはファイバーレーザーも選択肢に入ります。

用途③:ガラス・セラミックへの刻印

ガラスやセラミックに刻印したい場合は、UVレーザーが適しています。

CO2レーザーでもガラス加工は可能ですが、ひび割れのような仕上がりになることがあります。UVレーザーなら、ガラス表面に発色の良い鮮明なマーキングを施すことができます。

用途④:木材・皮革・紙・布への刻印

木材、皮革、紙、布といった有機素材への刻印には、CO2レーザーがベストです。

木材への焼き印のような彫刻、レザーへの名入れ、紙やアクリルへのマーキングなど、温かみのある仕上がりを得意とします。透明アクリルにも反応するため、ディスプレイやサインの制作にも活用できます。

紙やフィルムなど特に繊細な素材への加工では、UVレーザーも有力な選択肢です。焦げを抑えたクリーンな仕上がりが求められる場合に向いています。

用途⑤:曲面や立体物への刻印

ボトル、ペン、指輪、ボールペンなど曲面のある製品に刻印する場合は、以下の2つの選択肢があります。

  • 回転軸オプションに対応した機種を使う
  • 3Dフォーカス機能を搭載したモデルを使う

3D対応モデルであれば、段差や傾斜のある複雑な形状の製品にも、治具なしで均一なマーキングが可能です。

レーザー彫刻機を購入する前に確認すべき5つのチェックポイント

レーザー彫刻機は決して安い買い物ではありません。購入後に「思っていたのと違った」ということにならないよう、以下の5つのポイントを事前に確認しておくことをおすすめします。

チェック①:加工したい素材は何か

レーザーの種類(ファイバー・UV・CO2)によって対応できる素材が異なります。まず「何に刻印したいのか」を明確にすることが、機種選定の出発点です。

複数の素材に加工したい場合は、対応範囲の広いモデルを選ぶか、用途に応じて複数台を使い分けることも検討しましょう。

チェック②:加工エリアの大きさ

マーキングしたい範囲(加工エリア)は機種によって異なります。

加工エリアを大きくすると精度が低下する傾向があるため、高精度を重視するなら適度なサイズのエリアを選ぶことがポイントです。

一方で、大きな製品に刻印する必要がある場合は、レンズ交換で加工エリアを変更できるモデルが便利です。

チェック③:設置スペースと運用環境

レーザー彫刻機のサイズは、デスクトップに設置できるコンパクトなモデルから、生産ラインに組み込むことを前提とした分離型モデルまでさまざまです。

設置スペースや作業動線を確認し、排煙装置やカバーなどの安全対策も含めて計画しましょう。

チェック④:ソフトウェアの使いやすさ

レーザー彫刻機の操作には専用のソフトウェアが必要です。確認しておきたい機能としては以下のようなものがあります。

  • グラフィック・テキストの作成・読み込み機能
  • レーザー出力・周波数・スキャン速度の設定
  • 直感的に操作できるUI

ソフトウェアの使いやすさは作業効率に直結するため、購入前にチェックしておくことをおすすめします。

チェック⑤:アフターサポートとランニングコスト

長く安心して使うためには、購入後のサポート体制の確認も欠かせません。

メーカー直販であれば技術的な相談がしやすく、修理対応もスムーズな傾向があります。また、消耗品の有無やランニングコストも重要な比較ポイントです。

ファイバーレーザーのように消耗品がほとんどなく、電気代のみで運用できるモデルは、長期的なコスト削減に貢献します。

smartDIYsのレーザー彫刻機(レーザーマーカー)全5機種を紹介

株式会社smartDIYsは、開発から製造・販売まで自社一貫で行うレーザー加工機メーカーです。メーカー直販の強みを活かし、高い技術力を持つ技術者が常駐するサポート体制が整っています。

ここでは、smartDIYsが展開するレーザーマーカー5機種をご紹介します。

機種①:ファイバーレーザーマーカー LM110F|金属刻印のスタンダードモデル

ファイバーレーザーマーカー LM110F。コンパクトなデスクトップサイズ

LM110Fは、金属素材の刻印に最適なファイバーレーザーマーカーです。

20Wの出力でありながら高速加工が可能で、ヘッド内蔵のミラーが高速で角度を変えることで瞬時にマーキングオブジェクトを刻印します。

LM110Fの主なスペックと特長は以下のとおりです。

マーキングエリア 110×110mm(高精度を追求した設計)
本体サイズ 幅42.5cm × 奥行50cm × 高さ64.4cm(デスクトップ設置が可能)
対応素材 アルミ、ステンレス、鉄、チタン、真鍮、銅、一部の樹脂
付属ソフトウェア SmartDIYs CAD(グラフィック作成から設定まで一つで完結)
ランニングコスト 電気代のみ(ファイバーレーザーならではの長寿命設計)

パーツのロット番号やロゴ、ギフトへの名前入れなど、これまで外注に出していた刻印作業を自社で行いたいあなたにおすすめです。

なお、上位モデルのLM110M(MOPA型)は、パルス幅と周波数をより詳細に制御でき、以下のような高度な加工にも対応します。>LM110M(MOPA型)は、パルス幅と周波数をより詳細に制御でき、以下のような高度な加工にも対応します。

  • 線幅が従来比で約1/2となる高精細な印字
  • ステンレスやチタンへのカラーマーキング
  • 0.1mmの極小文字の刻印

機種②:ファイバーレーザーマーカー LM110C|カスタマイズ対応の拡張モデル

カスタマイズ対応ファイバーレーザーマーカー LM110C。レーザーヘッドと制御部の分離構造イメージ

LM110C は、加工範囲や設置環境に合わせて仕様を選べるカスタマイズ対応モデルです。

最大の特長は、以下の要素を自由に組み合わせて選択できる点です。

レーザー発振器 Qスイッチ(標準)/ MOPA型 / MOPA型100W の3種類
加工エリア 最大300mm角まで3種類から選択可能
設置方法 ヘッドと制御部が分離した構造で、生産ラインへの組み込みにも対応

さらに、インライン化に特化したオプション「インラインレーザーマーカー」も用意されており、タッチパネル操作で省スペースに生産ラインへ組み込むことが可能です。MOPA型を選択すれば、ステンレスやチタンへのカラーマーキングにも対応します。

大きな製品への刻印や、量産ラインへの導入を検討しているあなたにおすすめのモデルです。

機種③:CO2レーザーマーカー LM140R|木材・皮革・紙に最適

CO2レーザーマーカー LM140Rの外観。有機素材への刻印に適したモデル

LM140R は、CO2レーザーを搭載したレーザーマーカーです。

対応素材が幅広く、以下のような有機素材に高速加工ができます。

  • 木材
  • 皮革
  • アクリル
  • ゴム
  • プラスチック
  • 食品

高性能ガルバノスキャナを標準搭載しており、マーキング速度が非常に速いのが特長です。RF金属管を採用しているため、低パワーでも安定した加工が可能で、ガラス管方式に比べて耐久性(寿命)も優れています。

焼き印風の温かみのある仕上がりを得意とし、レザークラフト、木製品の名入れ、アクリルサインの制作など、クラフト系の用途からビジネスユースまで幅広く活用されています。回転軸オプションを使えば、円柱やリング形状の素材への加工も可能です。

木材や皮革などの有機素材への刻印を中心に考えているあなたにぴったりのモデルです。

機種④:UVレーザーマーカー LM110U|樹脂・ガラスに美しいマーキング

UVレーザーマーカー LM110U。熱影響を最小限に抑えた高品質マーキング

LM110U は、UVレーザーを搭載したレーザーマーカーです。光分解加工により、熱で素材を傷めることなく高精細なマーキングが可能です。

LM110Uの主な特長は以下のとおりです。

対応素材 樹脂(ABS等)、ガラス、紙、シリコン、金属など幅広く対応
仕上がり品質 溶けや焦げを抑え、発色の良い鮮明なマーキングを実現
冷却方法 空冷方式(水冷装置が不要でコンパクト、持ち運びも可能)
レーザー出力 3Wと5Wの2種類から選択可能(5Wは印字スピードが速く寿命も長い)

ファイバーレーザーでは加工が難しい樹脂素材やガラスにも美しく刻印できることが最大の強みです。

電子部品、医療器具、プラスチック製品への高品質な刻印を求めているあなたにおすすめです。

機種⑤:3D UVレーザーマーカー LM110U 3D|曲面・段差にも対応

LM110U 3Dによるボトル曲面への刻印作業。3Dフォーカスにより歪みのない刻印を実現

LM110U 3D は、LM110Uの3Dフォーカス対応モデルです。

通常のLM110Uでは曲面加工に回転軸オプションが必要ですが、LM110U 3Dなら平面だけでなく、曲面・傾斜・段差のある素材にも、オプション品を併用することなく均一で高精細なレーザーマーキングが可能です。

LM110U 3Dの主な特長は以下のとおりです。

3Dデータ対応 STL形式の3Dデータを読み込み、形状に応じて最適な焦点位置を自動調整
曲面加工 ボトル、ペン、ボールペンなどの曲面製品にも歪みのない刻印が可能
量産対応 再現性が求められる場面にも最適

形状が多様な立体物に刻印したいあなたにとって、作業の省力化に大きく貢献するモデルです。

smartDIYs製品|用途別おすすめ早わかり表

加工したい素材 おすすめ機種 レーザー種類
金属全般(アルミ・ステンレス・鉄・チタン・真鍮・銅) LM110F / LM110C ファイバーレーザー
金属へのカラーマーキング・極小文字 LM110M / LM110C(MOPA型) MOPA型ファイバーレーザー
樹脂・プラスチック(ABS・PETなど) LM110U / LM110U 3D UVレーザー
ガラス・セラミック LM110U / LM110U 3D UVレーザー
木材・皮革・紙・布・アクリル LM140R CO2レーザー
曲面・段差のある立体物 LM110U 3D UVレーザー(3Dフォーカス)
生産ラインへの組み込み LM110C ファイバーレーザー

まずは無料体験で実機を試してみませんか?

レーザー彫刻機は、カタログやウェブの情報だけでは判断しにくい部分も多い製品です。

「実際に自分の素材でどのような仕上がりになるのか」「操作は難しくないか」——こうした疑問は、実機を触ってみるのが一番の解決策です。

smartDIYsでは、製品の購入を検討されているお客様に向けて、無料体験サービスをご提供しています。本社にて専門スタッフが加工機のご説明やテスト加工を実施しますので、ぜひお気軽にご利用ください。>無料体験サービスをご提供しています。本社にて専門スタッフが加工機のご説明やテスト加工を実施しますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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株式会社smartDIYsは、開発・製造・販売を自社一貫で行うレーザー加工機メーカーです。メーカー直販ならではの技術力あるサポート体制で、導入から運用まで安心してお使いいただけます。

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