2017年12月28日

レーザーの違いを知る

みなさん、こんにちは!
 
本日も新入社員、ブログを書かせて頂いております。
 
2017年も残り僅かとなりましたね。
弊社は明日29日が仕事納めとなります。
私はまだ入社して間もないので、仕事納めと気張る程でもないのですが、おかげ様で業務にも少しずつ慣れ、穏やかな気持ちで新年を迎えられそうです。
 
さて、本日は実技の方はお休みして、弊社のレーザー加工機の種類についてご紹介させてください。今更?と弊社のブログをご愛読してくださる方は思うかもしれませんが、新入社員の座学にお付き合いください。
 
弊社には、3つの加工機の扱いがあります。
 
1:Fabool laser Mini
2:Fabool Laser CO2
3:Fabool Laser DS
 
入社当初の私としては、"Miniの出力が一番弱くて、その上がCO2、さらに上がDS" くらいの認識しかありませんでした・・・
 
確かに、これでも間違ってはいないのですが、Miniに付いているレーザーとCO2、DSに付いているレーザーは全く種類が違います。
 
まず、Miniに付いているレーザーは、"ダイオードレーザー"と呼ばれるもので、半導体を用いたレーザーで、別名半導体レーザーと呼ばれることもあります。
ダイオードレーザー本体は、とても小さくて、針穴よりも小さいんです!
他のレーザーと比べると小型ですし、消費電力も少ないので、私たちの身近にある民生分野の情報機器に多く使われています。
コピー機やレーザープリンターですね!
ちなみに、CMでよく見かける、"〇〇クリニックのレーザー脱毛"に使われるレーザーも、このダイオードレーザーがほとんどです。
 
Miniがご家庭向きなのも、小型かつ省エネというダイオードレーザーの特徴を生かしてこそなんです。
 

 
私のような、初心者の女子にはMiniで十分、というか、先日作らせて頂いた切り絵や、キャラ弁に使う海苔、衣類の加工も、Miniがあれば場所を取らずともできるので、Miniが一番お勧めです。
 
ただ、"立体的なものを作りたい!"とか、"Miniだけでは事足らなくなった"というユーザー様の為に、CO2があります。
Miniのレーザーは半導体を用いた、ダイオードレーザーですが、CO2には炭酸ガスを用いたCO2レーザー、別名炭酸ガスレーザーが使われています。
商品名のCO2は"炭酸ガス"から命名されてるんですね。
(典型的な文系女子ですが、この程度ならギリギリわかります)

CO2レーザーは、エネルギー効率が良く、安定的で長時間持続しますが、この炭酸ガスを発生させるためにはガス管が必要になり、CO2にはこのガス管が搭載される為、Miniと比べるとかなり大きくなります。
また、レーザーの照射の仕方も異なります。
Miniはレーザーヘッドが動いて直接レーザー当てるのに対し、CO2の場合は、レーザーを発生させるガス管は固定されたままなので、発生させたレーザーをミラーで照射部分に飛ばしています。
 
mirror_for_laser
 
最終的にはこのレンズを通り照射されます。

これらレーザーが通るミラーやレンズが少しでも曲がっていたり、曇っていたりすると、照射に影響が出てしまいます。

組み立ても複雑になり、値段も上がってしまうのですが、用途はグンと広がります。

 

 

そして、CO2よりも強力なレーザーを出すことができるのがDSです。
DSに付けられているレーザーは、CO2と同じ種類のCO2レーザーで、仕組みも全く同じです。
但し、威力はCO2の倍になるので、ガス管もかなり大きくなります。
 
gas_tube_for DS
 
大きさはCO2二台分ほどなので加工エリアも大きくなります。
まさにダイナソー(DinoSaur)恐竜並みの迫力なのです。
 
新入社員も、レベルアップを経て、この恐竜のお手並み拝見といきたいところです。
 
またDSも使ってレポートしますね。

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