光軸調整 第1反射ミラー

反射ミラー取り付け

ミラーマウント前面部分を取り外します。
ミラーマウント前面部分
ミラー固定ネジを取り外します。
(※手で取れない場合は、マイナスドライバーなどを使って回しながら取り外してください。)
ミラー固定ネジ
反射ミラーを装着します。
反射ミラー
ミラー固定ネジで反射ミラーを固定します。
反射ミラー固定
向きに注意してください。鏡のように映る側がレーザー照射側です。
レーザー照射側

ミラーマウント調整ネジ 使い方

ミラーマウントには2箇所の調整ネジがあります。ミラーの傾きの微調整を行います。

青で囲んだネジは2枚のプレートの間を縮める方向に、赤で囲んだネジは広げる方向に作用します。
使い方としては「青を緩めて赤で押し出す」方法と、「赤を緩めて青で縮める」方法があります。
レーザー光の傾きによって使い分けます。

※調整ネジを使った具体的な調整例は、本工程の後段で説明します。
ミラーマウント調整ネジ

ネジロック

ミラーマウント固定用のネジにネジロックを付けることで調整後のがたつきを防止することが出来ます。
ネジロック

第1ミラー 調整

第1ミラーにマスキングを貼った後、周囲および自身の安全を確認した上で、レーザーを瞬間的に照射します。写真では右側にずれているのでミラーマウント自体を写真右側に中心からずれている分移動します。(ミラーマウントとアルミフレームとを固定しているネジを少し緩めて移動します。)
右側ズレ
ミラーマウント固定ネジ
ミラー部分の中心になるように調整してください。
レーザースポット中央
調整後、第1ミラーマウントに反射ミラーを取り付けてください。
反射ミラー取り付け

Inner-L(板金)

Inner-L(板金)のレーザー光路穴にマスキングテープを貼り、レーザーを照射してください。
※横方向の中心のみの調整です。上下方向は中心に合わせる必要はありません。
レーザー光路穴
中心から横方向にずれている場合はミラーマウントの傾きを調整してください。少しの傾きで大きく移動します。ゆっくり調整してください。
固定ネジ
中心になるように調整します。
中心調整

第2ミラーへ照射

一度本体の電源を切ります。
その上で、第2ミラーマウントが第1ミラーマウントと最も近い位置に来るようにメンテナンスモードでXY軸を動かします。
※移動中は絶対にレーザーを照射させないでください。

第2ミラーの位置が遠い場合、中心から大きく外れてしまうことが考えられますのでまずは近い距離から試してください。
第2ミラー
※この時点で大きくずれている場合は、傾き調整を行ってから下に進んでください。
次にY軸方向の加工エリア真ん中あたりでもう一度照射します。
加工エリア真ん中
※この時点で大きくずれている場合は、傾き調整を行ってから下に進んでください。
最後にY軸方向の加工エリアギリギリの場所で照射します。
第1ミラー傾き状態

上の写真の例だと左方向に第1ミラーが傾いているのが分かります。
ミラーマウントの調整ネジを使用して少しずつ傾きを修正していきます。

調整方法例

ミラーマウントの調整ネジを動かした場合のレーザー光の傾き変化の例を以下に示します。

以下の写真に写るレーザー光のスポットを基準とします。
レーザースポット基準
赤で囲んだネジを押し出します。
右上ネジ
横軸方向左側に傾きます。
引っ張った場合は右方向に傾きます。
左に傾き
縦軸方向に傾ける場合は、もう1つのネジを動かします。
赤で囲んだネジを押し出すと上側に傾きます。
逆に、引っ張った場合は下方向に傾きます。
左下ネジ

調整方法例、終わり

第2ミラーへ照射、つづき

Y軸方向の複数の位置でレーザーを照射しても横方向のズレが少なくなるように調整していきます。(縦軸のずれも同じくミラーマウントの調整ネジを使用して調整してください。)
横方向ズレ
調整完了
上記の調整を行いズレが少なくなった後に、上の写真のようにそもそも第2ミラーへの照射位置がミラー中心からずれている場合があります。
その場合は第1ミラーをアルミフレームごと横方向に少しずつ動かし調整します。アルミフレームは平行に動かしてください。
アルミフレーム移動
再度、レーザー光がミラーの中心に来ているかY軸の各箇所にて確認します。
調整完了
以上で、第1ミラーの調整まで完了です。